コラム「志を集めて…」
2013-04-16

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本当は、一番大事なものだけど、最近片隅に追いやっているモノはありませんか? 我が国は、より自由で活力に満ちた社会を目指し、様々な改革の最中にあります。 これらの諸改革は、政治、経済、社会の各分野に及んでおり、規制の緩和、諸制度の見直し、既に役割を終えた制度の廃止、さらには新たな制度の創設など、極めて多岐にわたっています。 自由競争が進んでいく過程の中で、多くの人々が競争のみに目を奪われがちとなり、勝ち組のみが善とし、ともすれば他者への配慮や思いやりが失われても平気な世間の風潮はいかがなものでしょうか。

難しい事を言うつもりはありませんが、なにか社会全体に優しさが無くなり、人間関係が希薄になったと感じませんか? 自分の今の立場や環境で、自分の出来る範囲の事を少しだけ積極的に取り組んでみるのも、一つの方法かもしれません。 私の場合、下の子どもが、今年小学校に入った子育て世代です。だから、子育ての事に関して参加する。そこで仲間ができて、人間関係ができる。 表面的なお付き合いからは人間関係なんて生まれない。お互い尊重し合い、理解し合うから心の絆が生まれる。自己中心的な人には、友達ができない。会社でいえば、自己中心的な上司に部下が誰も寄りつかないってとこでしょうか。 社会の基盤を作る人間関係は親子関係から始まっていると思います。その基盤には愛情とか友情という優しい心によってかたちづくられる心の絆がなければなりません。

優しい心は、生まれた時点からの親による育児、そして保育や教育によって育てられます。しかし、社会全体に優しさがなければ、相互作用は働きません。 今われわれは、心の絆をむすび直すことが必要な時なのかもしれません。世間でいう足元を見つめ直す時っていうことでしょうか。 自分の目の前のコミュニティに少し目を向けてみませんか?きっと、あなたにしか見えないモノがあるはずです。

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2013-04-16